活動報告 - 2004年度

06/15

子供たちのもとに…
2004年6月15日、千羽鶴再生ノートがアフガニスタンの子供たちのもとに届きました。

2004/06/15 Tue

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千羽鶴未来プロジェクト事務局 中本さんへ。

ご無沙汰です。ご依頼のあった、当事務所でお預かりしていた881冊の千羽鶴再生ノートの配布を、本日(6月14日)午前中(午前11時〜12時半)に終わりましたので、次のとおりご報告します。

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マハジョバ・ヘラウィ女子中学校

■配布先
今回対象となったマハジョバ・ヘラウィ女子中学校は、カブールの下町、比較的貧しい家庭が多い地域にあります。(小学過程まで男女共学です。)テントを仕切って教室にし、授業が行われています。
(7時から10時、10時から13時、13時から16時)
参加者:松島、斉藤企画調査員、サフィー氏(元アフガンTVディレクター・ジャーナリスト)

カブール市内「マジョバ・ヘラウィー」女子校
(Mahjobaherawee secondary school)

場所 カブール市内西部
生徒数 2620名
教員数 70名
シフト数 3シフト制
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生徒たちを前にサフィー氏が千羽鶴とその物語を説明しています。サフィー氏の向かって右隣が校長先生、左がJICAの松島所長です。

■概要
【1】午前11時現地到着後、松島、斉藤、サフィー氏3名から、同学校校長先生(JICA 研修員で来日経験あり)に対し、本件ノートの作成経緯、由来(送付頂いた「さだこ」ストーリー含む)等を説明。千羽鶴ノートプロジェクトは広島市のNPOで、平和祈念とアフガン支援のために実施されている活動であること、JICAは貴NPOとは直接関係はないが、中本さんと松島が友人で、本件を引き受けた経緯等を説明しました。

【2】次に、せっかく千羽鶴のことを紹介したので、実際に作ってみせようということで、松島、斉藤の2名が何十年振りかで、その場で紙を用意して実際に作ってみました。四苦八苦してつくり、何とか5羽の千羽鶴を作って、校長先生等に作り方を教えました(実際作ると大変ですねえ)。校長先生も熱心に学んだ結果、1羽の鶴を折ることに成功。拍手喝さい。

【3】学校施設が不十分なため、テントのなかで勉強していた女子生徒(約30名くらい)に対して、サフィー氏、松島より、広島市の経験(原爆被災から今ではすっかり立ち直り、市民全体で世界の平和に向けた活動を熱心に取り組んでいること等)、「さだこ」という女子学生が被爆して、白血病を治そうと一生懸命千羽鶴を折ったこと、その鶴はアメリカ等外国の子供達にも引き継がれ、祈念公園に毎年たくさんのひとが集まること等を説明の上、女子学生(日本で言えば、丁度2年〜5年生くらいですか)一人一人にノートを手渡しました。

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就学の機会が限られていましたので、同じ学年に年齢の異なる子供たちが学んでいます。これは平和を願うために折られた千羽鶴について説明を聞いているところです。

【4】最後に、日本は戦後一生懸命勉強して、勤勉に国の再建に向けて努力した結果、どうにか立ち直ったことを再度説明の上、特に広島の貴NPOの皆さんが、広島市と同じような経験を不幸にも持ったアフガニスタンの復興に何とか役立ちたいと活動しており、このノートを使って、是非皆で手を合わせて頑張ってくれることを願っていることを、勝手に説明しました(すみません)。

【5】引渡し後、校長先生から881冊のノートの受領書をもらいましたので、後日帰国するJICA関係者に託します。

■所感等
●サフィー氏が説明する間、子供達は真剣に話を聞いていました。私も極力JICAという名前は使わずに、『広島のNPOでこのプロジェクトをやっている方がいて、恩返しは皆がこの寄贈されたノートを使って一生懸命勉強し、少しでも早くアフガニスタンが戦災から立ち直り、平和な国を作れるように頑張ることだよ』と説明させてもらいました。小さい子も真剣な眼差しで聞いており、子供達からも感謝の意が述べられたことをお伝えします。

●今日は校長先生からの受領書でしたが、校長先生は後日子供達の書いた感謝状等を是非送りたいと言っていましたことを申し添えます。

●千羽鶴未来プロジェクトの皆さんに宜しくお伝え下さい。皆さんの篤志にあらためて敬意を表し、皆さんの暖かいお志はしっかりアフガンの子供達に伝わったと思います。引き続き、アフガンの支援に皆さんのご理解をお願い致します。(またJICAに対するご理解とご支援もお願いします)。
お預かりしてから、なかなか業務多忙にかまけ、配布が遅れてしまったことを、お詫び申し上げます。

Posted by 事務局 at 18時49分2004年度

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